玉竹の日記

好きなことを徒然と書いている♪

中国ドラマ☆4: 『雨のシンフォニー』(2000年)

『雨のシンフォニー』の感想。

原題:『像雨像霧又像風』

ネタバレあり。

大好きなチェン・クンのドラマデビュー作。

一気に引き込まれてみてしまった。

 

誰かの感想で、「雨のシンフォニーじゃなくて、落雷のシンフォニーだよ」ってあったけど、ほんとにそう😱

 

1930年代の上海が舞台。日本だと昭和初期かな。

貧しい時計修理工の陳子坤(チェン・クン)は、師匠の一人娘の方紫義と恋愛中。

 

ん?役名(陳子坤)と本名(陳坤チェン・クン)がほぼ同じじゃない?愛称は阿坤だし。アイドルだから?まあいいか。

 

とってもラブラブなカップルなんだけど、師匠は、娘はお金持ちと結婚するのが幸せと信じてるので、二人の結婚には大反対。

お使いにでかけて、船で安旗って女の子と知り合う。安旗パパが病気だったので、子坤が色々助けてあげる。同じ船に乗ってた留学帰りでお医者さんの李英奇が、安旗パパを診察。安旗は李英奇に一目惚れ。

李英奇のいとこで婚約者の芳麗君は、方紫義の同級生。(世間せまっ!)

安旗ママは、8年前に安旗パパを捨てて、上海を牛耳っているヤクザのドウと再婚してる。

ドウの右腕で養子の阿来。(安旗に惚れる)

ドウの一人娘の心雨。(子坤に惚れる)

この辺がからんで、山あり谷ありで最後悲劇の結末へ。

 

安旗役の女優さんが綺麗だったな〜。

儚い感じが素敵。

儚いけれど、芯が強い女性ね。憧れる💕

 

心雨はジョウ・シュン

チェン・クンの相手役と言えば彼女。

実はあんまり好きじゃなかったの。

声がちょっとダミ声だし、喋り方とか、なんか男の人が好きな幼い女の子って感じだなと。

でも最近好きになってきたんだよね。

すごい演技力のある女優さんだと思う。

 

そして、チェン・クン♥

かっこいい。黒い!濃い!かわいい!

無学で貧乏だけど、お調子者で明るい若者。

天涯孤独だけど、手先の器用さを活かして時計工として、上海で楽しく生きてる。なのに心雨と出会ってしまってドウ家の少爺になってしまったのが悲劇…。

若い頃から悲劇の似合う俳優さんだよね…。

 

最終回みた後、めっちゃ落ち込んだ。

みんな不幸で終わりなの?

誰か一人ぐらい幸せになってもいいじゃん!

李英奇は一応不幸だけど、もう少し不幸になってもいいんじゃない?あんた、何人を不幸にしたの?

 

なにより報われないのが、老酒。方紫義のことが大好きで、無償の愛を捧げたのに報われない。思いっきりとばっちりで死んでしまった。物語の途中から、方紫義は老酒と結婚するかもと思ってたのに、最後までモブキャラ扱い😢

どんなに好きになられても、どんなに尽くされても、老酒は方紫義にとっては恋愛対象には決してならないのよね。それがわかってる老酒がかわいそうすぎて…。

 

心雨の心境はいまいちわからなかった。もう少し詳しく丁寧に描いてほしかったな。全30話だったけど、40話ぐらいにもできそう。

なぜ最後出家した?

子坤と結婚できたからいいじゃん。

子坤も愛してくれたじゃん。

絶対子坤が危なくなるってわからんのか?もしかして、わかってて出ていった?

子坤が方紫義のことがまだ好きだったから?

自分が子坤にとって一番ではないことが耐えれなくなった?いや、子坤はあなたを選んだよ?

たぶん、子坤にとって紫義は、恋人とかとは別の神聖なものになってたんだよ。結ばれることはなくても、一生守るべき大切な存在。だから、

それとも自分のために、慣れない生活をしている子坤をみてるのが辛くなった?

前半は、昔のトラウマから心が8歳のままだった心雨。その頃は、嫉妬とか独占欲とかなくて、ただ子坤と一緒にいたいだけだった。心の病気が治って、子供から大人の女性になってしまったんだよね。その辺、もう少しエピソードがほしかったな。

 

このドラマみて、大陸ドラマだなと思った。日本・韓国とかのドラマとは、根本的に違う気がする。日本とか韓国のドラマって、たとえ悲劇でもなんか美談になるのよね。良く言えばドラマチック、悪く言えばナルシストな感じ。でも大陸ドラマはもっと淡々としてる。不幸は不幸、以上みたいな。根底にものすごい理不尽さがあって、それに対してどうしようもないって諦観があるの。

世の中、理不尽なのは当たり前。弱者が報われないのは当たり前みたいな…。

 

最終回みてから、数日間は心が重かったけど、とにかくチェン・クンが素敵だったので、みてよかった(^^)