玉竹の日記

好きなことを徒然と書いている♪

本:『中国詩境の旅』(森本哲郎)

昨日会社の友達とランチに行った。その子が易経にはまってて、八卦(占い?)の説明を延々としてくれた。半分も理解できなかったけど、すごいなあと感心した。

 

私なんて「中国の文化が好き💕」って言ってるくせに、漢文なんて全然読めないし、中国の歴代王朝言えっていわれても無理。ただミーハーな感じで好きなだけ。漢詩は聞くと好きだけど、意味はわからない。暗誦なんて絶対ムリ。まあミーハーな好きでもいいよね。なんとなくカッコいいっていうのも立派な「好き」だよね。

 

そんな私が大好きな本。

森本哲郎さんの『中国詩境の旅』。

テレビでやってる『世界の車窓から』を見てるような気分で読める本。

作者の旅好きが感じられる。

難しいことは書いてなくて、作者がのんびり旅をしながら思いつくままに、中国の詩や日本の俳句について紹介していく。蕪村の俳句なんて全くしらなかったけど、1つ覚えた☺️

"愁いつつ岡にのぼれば花いばら"

 

印象的だったのがふたつ。

ひとつは、菜の花畑に感動してる場面。作者が子供の頃にはよく見られた風景だったらしい。そうなんだーと新鮮だった。

菜の花畑は、中国の映画やドラマに良く出てくるイメージ。

ジャッキー・チェンワン・リーホン共演の映画『ラストソルジャー』で象徴的に使われてた。

あとリー・ヤーポン版の『笑傲江湖』で竹林に行く前に、菜の花畑で寝っ転がってたな。なんか令狐中が一人で満足そうに自由を噛み締めてる感じで印象に残ってる。

どちらも幸せそうなのに、なんか物悲しい雰囲気になってる。その後からくる悲劇がわかってるからなのか?

なので、私にとって菜の花畑は、物悲しさを表す大陸のイメージだった。昔の日本でも普通の風景だったんだと知れてよかった。

 

もうひとつは、作者はファンからサインを頼まれるらしい。そのときに、記念に何か文章を書いてくれって言う人もいるんだって。で、作者が書いているという詩がこちら↓

 

"帰来坐虚室 夕陽在吾西"

(帰り来たって虚室に坐すれば 夕陽吾が西に在り)

 

こういうのいいな。何か書いてと言われて書ける1文がほしい。座右の銘的な?

昔、中国で知り合った女の子が記念にと写真の裏に書いてくれた文章がよかったなー。

 

"相逢一笑天涯便成故郷"

(笑顔に会えれば、天のはても故郷にかわる)

 

いい言葉だな~。

中国人は、日本にくらべて、故郷から離れて生活する人が多いんじゃないかな。大学は基本的に全寮制だったし。留学したり、都会に仕事を探しに行く人も多そう。私は、生まれた町でずっと生活してるし、一人暮らしの経験もない。今は結婚して、実家から徒歩1分の場所にいる。故郷から離れての生活や孤独ってのは、私はちょっと憧れてしまうな(^^)

 

ブックオフで暇つぶしに買った本だけど、寝る前に読む大好きな本になってる♪